ルーンとは何か

ルーンそのものは、
ゲームのアイテムだったり
ゲームの魔法を装飾する記号だったり
占いだったり
アクセサリーだったり
・・・と、目にした事がある方は大勢いらっしゃると思います。


じゃあ、ルーンって何?と言われると・・・
案外何も知らない方が過半数ではないでしょうか。
そこで、ごくごく簡単にルーンについて解説します。


まず、ルーンって何?という問いに一言で答えるならば
北欧で古代使われた言語・文字です。
という答えが一番正しいと思われます。

ルーン文字は実在していた文字であり、言語学でも研究されている
ヒエログリフやマヤ文字、英語
漢字やひらがな、日本語と同じ言語の一種なのです。


ルーン文字の起源については未確定ですが、1世紀~2世紀頃とされ
北欧からドイツ・オランダ・イギリスでも使われていたことが判明しています。
そして、元々は木や石に彫り込まれて記述されるものでした。
そのため、ルーンは直線のみで構成されているのです。


ルーン文字の用途について

ルーンの研究者であるラーシュ・マーグナル・エーノクセンは3つに分けて述べています。

  • 第一に日常の筆記文字として。
  • 第二に詩を書くための特別な筆記文字として。
  • 第三に呪術内容を象徴する呪術文字として。

この内第二の、日本では『北欧神話』と呼ばれる詩群、第三の、特にルーン占いに偏って
日本に伝わってきた結果第一の基本の使い方が伝わらず、
まるでファンタジー用に創作された記号のような印象が強くなってしまっているのです。
そのため、ルーン文字とは何かと言えば結論は第一の使い方である、
北欧で古代使われた言語・文字です。
となります。


引用文献:「ルーン文字の世界」ラーシュ・マーグナル・エーノクセン 国際語学社 2007